寒中お見舞い申し上げます 絵手紙 ことしは卯(うさぎ)年。 新しい年が明けたばかりの1月1日の深夜に、 区内の病院に入院中だった父が亡くなりました。 コロナ禍で面会もままなりませんでしたが、 病院の許可が下りるたびに、姉と二人で何度も足を運びました。 意識はなく、ただベッドに横たわるだけの父の耳元で、 「お父さん、がんばって年を越そうね」と代わる代わる話しかけました。 数え年を一つ増やしたのは、 娘たちの目の前で見せた父の最後の意地だったのでしょうか。 享年97歳。長い間お疲れさまでした。