2009年の年末年始の休暇を使って、スペインの旅を楽しんできた。
行ってみてわかったことだが、スペインでは、クリスマスの12月25日から、キリストに贈り物をささげた「東方の三賢者」が訪れた1月6日の「降誕節」までの間、キリストの誕生をお祝いするのがならわしとなっている。

 日本を発ったのは、暮れも押し詰まった29日だったが、バルセロナの空港を離れる1月4日まで、街中にはクリスマスツリーやイルミネーションが飾られ、どこもかしこもクリスマス気分一色だった。

 その昔、キリスト教とイスラム教との間で「レコンキスタ」と呼ばれる激しい争いが続けられ、キリスト教が勝利をおさめたという歴史が、国民の多くが敬虔なキリスト信者であるという今日のスペインを形作っているようだった。

 あいかわらずの忙しいツアー日程のなかでも、スペインの暮らしのすみずみにまでキリスト教が息づいていること、そして、その一方で、イスラム教がイベリア半島で勢力をほこったかつての面影も根強く残っていることを実感する旅となったのである。