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12月31日

最終日、リスボン市内見学

ポルトガル観光の最終日である。アレキサンドラさんという女性の現地ガイドと、リスボン在住の中村みのりさんという日本人のガイドがホテルのフロントで待っていた。

■ ポルトガル最終日は世界遺産のオンパレード

CIMG2296  8時半にバスでホテルを出発する。青空は見えるが、天候は不安定で、いつ雨が降るのかわからない。まず、はじめに世界遺産ベレンの塔を見に行く。もともとは、テージョ川を行き交う船を監視するために16世紀につくられた高さ35メートルの見張り台である。内部への入場は可能だが、時間がなかったため、塔をバックにして記念写真だけ撮る。

ベレンの塔のすぐ近くに「発見のモニュメント」があり、エンリケ航海王子やバスコ・ダ・ガマをはじめとする大航海時代の偉人たち33人が大きな船に乗って、今にも冒険に出掛けそうにテージョ川に身を乗り出している。ここも内部には展示フロアや展望デッキもあるのだが、写真を撮っただけで後にした。

CIMG2338  次にジェロニモス修道院を見学する。ユネスコの世界遺産に登録されている。コショウをはじめ東方交易で得た巨万の富を、これでもかというほど惜しげもなくつぎ込んで建設された修道院らしく、細微な彫刻が施された入り口の装飾が見事だ。10時を回った頃だったが、すでに修道院の中にたくさんの観光客が来ていた。

CIMG2334 入口を入って、左側にバスコ・ダ・ガマの棺が、右側にロカ岬の石碑に詩が刻まれている詩人のカモンイスの棺が置いてある。いずれも、細かな彫刻が施されており、19世紀末に安置されたものである。修道院の中にあるサンタ・マリア教会の祭壇には、かつては6枚の祭壇画が飾ってあったが、今は1枚が剥がされてしまい、その部分に聖櫃が置かれている。約1時間ほど修道院の内部を見て回り、外に出た時には長い行列ができていた。団体はどんどん入れるのだが、個人は並ばなければ入れないようなシステムになっているらしかった。

CIMG2342   その次にむかったサン・ロケ教会は、ジェロニモス修道院とは打って変わって、人気もなく静かな教会だった。教会奥の礼拝堂は、イタリアバロック様式の傑作として知られている。1584年に日本からはるばる海を渡って訪れた天正遣欧使節が、この教会に1か月間滞在して、ポルトガル各地を訪問したという。日本を出発した4人の少年は、約2年かけてポルトガルに到着したという。たった半日で来てしまう今では想像もできない話だ。
そんな大航海時代の苦労に思いをはせながら、教会を一周りしてバスに戻り、リスボンの繁華街へとむかった。

■ 寸暇を惜しんで世界の美術品・財宝を鑑賞する

 リスボンの中心地のバイシャ地区は、大晦日を過ごす大勢の人たちで賑わっていた。ただし、地元の人たちは郊外に出かけていて、来ているのは観光客ばかりだそうだ。ここで30分間の自由行動となった。

CIMG2351  商店街の入口近くに老舗の酒屋があり、店の前の石だたみのモザイクに店名が黒い石で飾られていた。店の中を覗いてみると、ビンテージ物のポートワインがずらりとならんでおり、埃をかぶった1900年物のワインは160ユーロもしていた。バイシャ地区の中心には、年代物のエレベーターがあった。人が満員にならなければ動かないそうで、30分は待たされるとのこと。往復で1時間かかることはざらにあるそうで、短い自由時間では、とても乗れる余裕はない。結局、商店街を一周りしただけで集合場所に返ってきた。

CIMG2353  昼食は、エドアルド7世公園まで移動して、公園内の静かなレストランで食べる。スープ、魚のフライ、ポテト、ピラフ、デザートにはエッグタルトが出てきた。レストランの主人は、知っている限りの日本語を駆使して、「ありがと、おいしい?、こんにちは」などとうるさいほどに話しかけてくる。

昼食を終えて、午後からは自由行動となる。公園を出て、デパートの地下から地下鉄の駅に入る。1日乗車券を購入して地下鉄と路面電車を乗り換えて、歴史博物館へとむかう。大航海時代に世界の国々から買いあさってきた宝物の数々が、所狭しとならべられていて、オランダでは「ビョンボ」と呼ばれる南蛮屏風や、家具、陶器、絵画などあらゆるものがあった。

CIMG2355  博物館を出たあと、タクシーに乗ってグルベンキアン美術館に行く。このとき乗ったタクシーの運転手が、昨夜、アズレージョ美術館からホテルまで送ってくれた運転手だったとわかってびっくりした。
グルベンキアン美術館は、石油王カルースト・グルベンキアンが世界各国から買い集めた約6,000点の美術品を展示している。グルベンキアンの死後、1969年にオープンした。膨大な資財を注ぎ込んだだけあって、ルーベンス、モネ、レンブラント、ターナー、ルノワールなど世界の優れた芸術家の作品がずらりとならべられていた。時間がなく、すべてを見て回ることはできないのが残念だった。

CIMG2349  歴史博物館もそうだったが、誰か解説をしてくれるガイドがいれば、一段と感動したに違いない。こうしたところを自由行動でしか回れないことが惜しかった。
リスボン市内を大急ぎで観光したこともあり、夕食はレストランに入らず、デパートの地下で食料を買い込んでホテルの部屋で食べようということになった。大晦日の地下の食品売り場は、正月休みの間の食品を買いだめする人たちで混雑をきわめており、レジには長い列ができていた。
CIMG2347  在庫も尽きかけていて、パンの棚にはすでにパンはなくなっていた。仕方がなくデパートの外に出て、しばらく歩くと幸運にも軽食をテークアウトできる店があって、サンドウィッチやヨーグルトなどを買い求めることができた。

タクシーに乗るとホテルはすぐで、へとへとになって部屋にたどり着いた。紅白歌合戦こそ放映していなかったが、テレビをゆっくりと見ながら、買い込んできた食料品でささやかなディナーを楽しみ、ポルトガル最後の夜が忙しく働いてきた1年の年越しになった。


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